私、メンヘラなんです。
9月の気候は体調の変化が起こる人が多いようです。
体調が悪いと意欲が湧きません。
意欲が湧かないと抜け殻のようになります。
「普通」って1番の幸せなのかもしれません。
先日、面接をしてきました。
久々の面接です。
ご応募はたくさんいただきます。
ほとんど変な人ばかりです。
せめて「普通」の人に出会いたいものです。
文章一つでその人の人間性や、経験が出ますね。
面接を行うと言うことはひとまず「普通」をクリアした方です。
面接では割と厳しいところ突いたりします。
ただの下心しかない人は何も考えていません。
お客様のことを。
そんな面接前に、人っ気のない場所を通るときにベンチに女の子が座っていました。
見たら分かる、生気のないやつやん。
もう、この世の終わりオーラが出てました。
気になったものの、面接の時間に遅れるわけには行かないので素通りしました。
そして1時間と少し経って面接が終わりました。
駅に向かう途中、まだその子はいました。
それも時間が止まったように同じ体勢で下を向いて力なく座っていました。
「…大丈夫?」
声をかけたら顔を上げてボソボソと何か言ってました。
聞き取れませんでした。
足を露出する服装だったのですが膝がボロボロ
事故にでもあったのか、もしくは暴行でも受けたのかと思いました。
そのままソーシャルディスタンスぐらいの距離を置いて
「なんかあったの?」
すると泣きそうになりながら
「…もう、色々あって死のうと思って」
私はベンチの端を指して
「ここ座っていい?」
「はい。」
そうして女の子はベンチの左端に座ってるのでベンチの右端に座りました。
一言、こちらから問うと10返ってきます。
・頑張ってる仕事でも認めてもらえない。
・母子家庭、一人娘で親は過保護
・友達はいない
何より極め付けは何年も付き合ってた彼氏に振られたとのこと。
だからもう死のうって。
私はネガティブな人間ではないので一度もそんなこと思ったことありませんし、壁にぶつかったら意地でも壊すタイプです。
そんな私から何か言っても響きません。
だから話を聞きました。
その中で少しでも参考になるような事だけ伝えました。
自身の経験だったり、周りの実体験だったり。
はっきり言ってそんなことすら迷惑だと思います。
死のうと考えてる人間に
「俺はこうだ」
「そんなこと気にしなくていい」
「また素敵な彼氏できるよ」
そんなこと言われたくないんです。
だから会話の中でのアンサー程度で伝えました。
その時私に出来ることは少しでも気を紛らわすことぐらい。
それ以上はありがた迷惑。
救ってあげるなんて綺麗ごとは反吐が出ます←失礼しました。
結局生きるか死ぬかは自分次第
他人がどう言っても決めるのは自身です。
2時間ぐらい経ちました。
彼女はこう言いました
「私、メンヘラなんです。」
心の中では「そんなこと最初から分かってるよ」と思いながらも話を聞きました。
彼氏とヨリを戻す戦略を考えて伝えました。
家には帰りたくないけど母親に財布を取られてお金がないと言ってました。
「ちょっと待ってて」
少し時間を貰って、また戻りました。
袋の中に食べ物、飲み物、上着、そして少しのお金を入れて渡しました。
「こんなこと、知らない人からして貰うのは悪いです。」
いい子って分かってました。頑張り屋さんで、ピュアで真面目ということも分かってました。
だから
「死ぬのはもったいない」
と思って、せめてこの食料とわずかなお金で生きる時間が長くなればいいと思いました。
死にたい人を長生きさせてどうするかって?
分かりません。
でも死ねなんて思えません。生きろって思います。ただそれだけ。
そうしてその場で別れました。
後は彼女次第。
生きていれば悪いこともありますが良いこともあります。
それの繰り返し。
それが人生。
人間はこの世で1番弱い生き物です。
だって死を自ら選択するのは人間だけですから。
他の動物は生きようとはしますが絶対自ら死のうとはしません。
それが本能です。
死を選択するときは子孫を残す時だけ。
鮭のように。
それでも遺伝子は生き続けます。
そんな事を考えさせられた出来事でした。
こんな事考えてる私、メンヘラ?